シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーがタッグを組んだ『大脱出』、めちゃくちゃ面白かったですよね。知恵と筋肉で鉄壁の要塞から抜け出すなんて、考えただけでワクワクします。だからこそ、続編にも期待しちゃったわけですが…。
ネットで感想を探してみると、「大脱出3 ひどい」なんて言葉が出てきて、ちょっとショックを受けませんでしたか?


せっかくの休日に映画を観てガッカリするのは避けたいもの。一体、シリーズに何があったんでしょうか。
実は、ストーリーの根本的な問題からキャラクターの扱いまで、ファンが首をかしげたくなるポイントがいくつかあるんです。この記事では、なぜそんな風に言われてしまうのか、シリーズを振り返りながら、皆さんのモヤモヤをスッキリさせていきたいと思います。
「観ようか迷ってたんだよな…」という方、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 『大脱出3』は脱獄じゃなくて救出がメイン
- スタローンの見せ場がちょっと少ないかも…
- ストーリーが分かりにくいとの声も
- 実は『2』あたりから路線が変わってきた
「大脱出3」がひどいと言われちゃう3つの理由
さて、さっそく本題です。「大脱出3」がどうしてそんなに厳しい評価をされちゃうのか、大きく3つのポイントに絞って見ていきましょう。期待していたファンが「あれ?」って思ってしまったのには、やっぱり理由があるんですよね。
①そもそも「脱出」してない問題


いきなり核心ですが、「大脱出3」はもはや脱出劇じゃないんです。
主人公のブレスリンは「脱獄のプロ」のはずなのに、今回は誘拐された人を助けるために、自ら敵の監獄に乗り込んでいきます。これじゃあ「大脱出」じゃなくて「大潜入」ですよね。1作目の、知恵を絞ってどうやって抜け出すか?っていうハラハラドキドキ感が、本作ではほとんど味わえません。
話の流れも、企業の令嬢が誘拐されて、それを助けに行く…という、どこかで見たようなアクション映画の筋書きに。さらに、敵の目的が復讐なのか何なのか、話があちこちに飛んで分かりにくい、という声が多いのも事実。観ている側が「えっと、今どうなってるんだっけ?」と置いてけぼりにされがちなんです。
②主人公の扱いがちょっと…な問題


このシリーズの顔といえば、やっぱりシルヴェスター・スタローン演じるレイ・ブレスリン。なんですが、今作では彼の扱いがちょっと残念なことになっています。
というのも、新しく登場するマックス・チャン演じるキャラクターの方が物語の中心にいる感じで、ブレスリンは一歩引いたポジションなんです。「脱獄のプロ」としての頭脳戦もほとんどなく、ただ敵をなぎ倒していく役回りに。彼の魅力は、知性と肉体の両方を駆使するところにあったはずなのに、ただのタフガイになってしまったのは、ファンとしては寂しいところです。
③後味が良くない、あの展開
そして、多くの人が「これはないよ…」と感じたのが、ある主要キャラクターの退場の仕方。
1作目からブレスリンを支えてきた恋人のアビゲイルが、物語の途中で、本当にあっけなく殺されてしまうんです。もちろん、それが主人公の怒りの引き金になる…という展開は映画でよくありますが、あまりにも唐突で、観客の気持ちが追いつきません。
「え、うそでしょ?」って思っている間に話が進んでいって、爽快感どころか、何とも言えない後味の悪さだけが残る。この展開が、作品全体の評価を決定的に下げてしまった一因と言えるでしょう。
これって「3」だけの話じゃない?シリーズの変化を振り返る
ここまで「大脱出3」の話をしてきましたが、実はこの流れ、前作の「大脱出2」から始まっていたんです。いったいシリーズ全体で何が変わってしまったのか、1作目と比較しながら見ていきましょう。
すでに前作「大脱出2」でファンはがっかり?


「大脱出3」を語る上で、前作「大脱出2」の存在は外せません。
1作目のヒットを受けて作られた「2」ですが、この時点ですでにシリーズの魅力だった部分が薄れていました。スタローンは主役というよりサポート役で、中国人俳優がメインに。緻密な脱獄計画はなくなり、近未来的なSFアクションの色が強くなりました。
ファンが期待していたのは、もっとアナログで、知恵と工夫で困難を乗り越える物語。それなのに、出てきたのはカンフーアクションとハイテク刑務所。この大きな路線変更に、「コレジャナイ感」を覚えた人が多かったんです。この流れがあったから、「3」でさらに迷走してしまったのも、ある意味当然だったのかもしれません。
傑作だった1作目との決定的な違い


続編がなぜここまで言われてしまうのか。それはやっぱり、1作目『大脱出』があまりにも見事な出来栄えだったからです。
スタローンとシュワルツェネッガー、二大巨頭がガッチリ組んで、知恵を武器に脱出不可能の監獄に挑む。この王道の設定だけで、もう面白いのが確定してますよね。一つ一つの伏線を回収しながら、最後にはスカッとさせてくれる。これぞエンターテイメント!という作品でした。
続編では、この「脱出もの」としてのお約束やカタルシスが、すっかり抜け落ちてしまった。それが一番大きな違いであり、ファンが離れてしまった理由でしょう。
なぜシリーズは道を見失ってしまったのか
結局のところ、シリーズの評価が落ちたのは、自分たちの「一番の強み」を忘れてしまったから、ではないでしょうか。
「大脱出」の強みは、「知恵を使って難攻不落の監獄から抜け出す」という、シンプルだけど奥深いテーマでした。でも、続編では安易なアクションや派手な演出に走り、その核となる部分を自ら手放してしまった。
1作目がなぜあれほど愛されたのかをもう一度考えていれば、違う未来があったかもしれませんね。そう思うと、ファンとしてはちょっと切ない気持ちになります。
「大脱出3」の評価、まとめるとこんな感じ
質問(Q):
「大脱出3」がひどいと言われる一番の理由は?
回答(A):
タイトルが「大脱出」なのに、中身は敵地に乗り込む「救出劇」になっていて、根本的なテーマがブレてしまっている点です。
質問(Q):
主人公スタローンの見せ場はありますか?
回答(A):
残念ながら活躍の場は少なめで、新キャラクターの方が目立っています。ファンにとっては少し物足りないかもしれません。
質問(Q):
ストーリーで特に残念なポイントは?
回答(A):
シリーズの主要キャラクターが、あまりにもあっけなく退場してしまう展開は、後味が悪いと感じる人が多いようです。
質問(Q):
前作「大脱出2」も評判は良くなかったの?
回答(A):
はい、2の時点で作風が大きく変わり、スタローンが主役級の扱いでなくなるなど、1作目のファンからは厳しい意見が多く出ていました。
質問(Q):
やっぱり観るなら1作目ですか?
回答(A):
1作目はスタローンとシュワルツェネッガーの魅力が詰まった、王道の脱獄アクションとして非常に評価が高いです。まずはこちらから観るのがおすすめです。
というわけで、今回は「大脱出3」の評価について見てきました。1作目が好きだった人ほど、続編の変わりようには、ちょっと戸惑ってしまうかもしれません。あのドキドキ感をもう一度…と期待すると、肩透かしを食らってしまうかも。
ただ、難しいことを考えずに派手なアクションが観たい!という気分の時には、アリかもしれませんね。もし未見でしたら、まずは傑作の1作目をぜひ。あの面白さを知っていると、続編への見方もまた変わってくると思いますよ。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
映画はU-NEXTやアマゾンプライムビデオなどで配信されているので、気になった方はチェックしてみてください。