漫画『外道の歌』を読んでいて、ひときわ異彩を放つキャラクター、榎加世子(えのき かよこ)。彼女のことが気になって、つい検索してしまった人も少なくないんじゃないでしょうか。
主人公たちとはまた違うスタンスで「復讐」に関わる彼女はいったい何者なのか、そして物語全体がどんな結末を迎えるのか。そのあたり、気になりますよね。
この記事では、そんな榎加世子というキャラクターの魅力から、物語の核心に触れる部分まで、ちょっとだけ深く掘り下げてみようと思います。ドラマ版の情報なんかも交えつつ、一緒に作品の世界をのぞいてみましょう。
- 榎加世子のキャラクターと、ちょっと壮絶な過去がわかる
- ドラマ版で彼女を演じている女優さんがわかる
- 『外道の歌』本編の、ちょっと心構えが必要な結末
- 前作『善悪の屑』から読むべき?という疑問が解決する
『外道の歌』のキーパーソン、榎加世子って何者?
さて、まず榎加世子ですが、彼女は「朝食会(ブレックファーストクラブ)」っていう、なんともオシャレな名前の組織の東京支部長です。この組織も主人公たちと同じく「復讐」をサポートするんですが、やり方がちょっと違うんですよね。
カモたちが被害者の代わりに手を下すのに対して、朝食会は「復讐は被害者自身の手でやるべき」というポリシー。だから、カモたちとはライバルみたいな関係性で、物語にいい感じの緊張感を与えてくれています。
実は彼女、国内有数の家電メーカー会長のお孫さんという、ものすごいお嬢様。でも、その過去がかなり壮絶で…。幼い頃に経験したある事件が、彼女を復讐の世界に引きずり込むきっかけになっています。その辺の詳しい話は、彼女が主役のスピンオフ漫画『朝食会』でじっくり描かれているので、彼女のファンになったら必読ですよ。
物語を楽しむなら『善悪の屑』からがおすすめ
「『外道の歌』から読み始めちゃったけど大丈夫?」って思うかもしれませんが、結論から言うと、できれば第1部の『善悪の屑』から読むのが断然おすすめです。
というのも、『外道の歌』は『善悪の屑』の続編、つまり第2部にあたる物語だからです。主人公のカモとトラがどうして復讐屋になったのか、そのあたりの背景が『善悪の屑』で語られているので、先に読んでおくとキャラクターへの感情移入がまったく違ってくるはず。もちろん、『外道の歌』からでも楽しめますけどね!
ドラマ版のキャストは誰?
DMM TVで配信されている実写ドラマ版、これもまたキャストが豪華なんですよね。気になる榎加世子役を演じているのは、女優の馬場ふみかさんです。
窪塚洋介さんが演じるカモ、亀梨和也さんが演じるトラとは違う、クールで知的な魅力をどう表現してくれるのか、見どころの一つです。ちなみに、彼女といつも一緒にいる部下の鶴巻役は溝端淳平さん。原作ファンも納得のキャスティングじゃないでしょうか。
物語の結末と、その先にあるもの
さて、物語の核心に触れていきますが、『外道の歌』は2023年に全15巻でちゃんと完結しています。そして、その結末は多くの読者に衝撃を与えました。
終盤は、最大の敵・國松との決戦が描かれます。この裏で、榎加世子は朝食会の次期会長に選ばれるなど、物語は大きく動いていきます。カモが國松を倒して一件落着…とはならないのが、この作品の深いところ。復讐の連鎖が、誰もが予想しなかった結末へと物語を導いていきます。
最終回、そして主人公カモの運命は
最終回、すごいです。本当に。カモは最大の敵を倒すんですが、その直後、今度は自分が復讐のターゲットにされてしまうんです。「復讐は新たな復讐しか生まない」というテーマを、これでもかと突きつけてくるような展開でした。
じゃあ、主人公のカモはどうなるのか。…ええ、彼は物語の最後に命を落とします。ラスボスを倒したのに、その部下からの復讐で、というあまりにも切ない最期です。主人公が死んでしまう結末は賛否両論あるかもしれませんが、この作品が描きたかったことを考えると、これ以上ない幕引きだったのかもしれない、と僕は思いました。
物語に「続き」はあるの?
カモの物語は完結しましたが、『外道の歌』の世界はまだ続いています。本編の直接的な続編はありませんが、魅力的なキャラクターたちを主役にしたスピンオフ作品がいくつか発表されているんです。
先ほども少し触れた榎加世子の『朝食会』をはじめ、他のキャラクターたちの知られざる一面を描く物語が展開中。本編を読み終えてロスになっている人は、ぜひスピンオフ作品で、あの世界にもう一度浸ってみるのもいいかもしれませんね。
まとめ:『外道の歌』と榎加世子が問いかけるもの
さて、いろいろと語ってきましたが、ここで少し内容を整理してみましょう。
Q.榎加世子ってどんな人?
A.「朝食会」という組織の支部長で、被害者自身の手による復讐を支援する、カモたちのライバル的な存在です。
Q.ドラマ版で演じているのは誰?
A.女優の馬場ふみかさんが演じています。
Q.読む順番は?
A.第1部の『善悪の屑』から読むと、より物語の世界に入り込めます。
Q.物語の結末は?
A.主人公のカモが復讐を果たした直後、自らも復讐されて命を落とすという、衝撃的な結末を迎えます。
Q.続編はある?
A.本編の続きはありませんが、世界観を共有するスピンオフ作品が複数あります。
この記事で、謎多き美女・加世子の人物像から、物語全体の衝撃的な結末まで、なんとなく掴んでもらえたでしょうか。彼女の過去や信念を知ると、外道の歌という作品がもっと立体的に見えてくるから不思議です。結末は正直、読んだ後しばらく引きずるくらい重いですが、それもこの作品の魅力。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。気になった方は、ぜひ一度手に取ってみてください。