『光が死んだ夏』、めちゃくちゃ話題になっていますよね!独特な夏の空気感と、じわじわくるホラー展開がたまらない作品です。
ところで、この作品を調べていると「ちるちる」という言葉をセットで見かけませんか?
「BLサイトでなんでホラー漫画が?」と不思議に思うかもしれません。
実は『光が死んだ夏』は、公式ジャンルはホラーですが、その危うい関係性から「ブロマンス」としてBLファンからも熱い注目を集めているんです。
この記事では、「ちるちる」とは一体何なのか、そしてBLレビューサイト「ちるちる」で『光が死んだ夏』がどのように語られているのか(BLなの?受け攻めは?)、作品の評価や謎について、レビューサイトの情報も交えながら解説していきますよ!
- 「ちるちる」がBLレビューサイトの名称であること
- 本作がBLかホラーか、ジャンル論争があること
- ちるちるでの「受け攻め」に関するファンの議論
- 作品の評価や「光」の正体についての考察
『光が死んだ夏』と「ちるちる」の関係は?
『光が死んだ夏』を検索すると、よく「ちるちる」という言葉が出てきますが、この2つの関係性をご存知でしょうか。まずは、この「ちるちる」というキーワードの意味から解説します。
そもそも「ちるちる」って何?
結論から言うと、「ちるちる」とは、BL(ボーイズラブ)専門のレビューサイト「ちるちる(Chil-Chil)」の略称です。
ここはBL作品のレビューやランキング、ファン同士の交流が活発な、BLファンには広く知られたプラットフォームなんですよ。
ただ、最近ではこの言葉がちょっと変化して、ネットスラングとしての側面も持っています。「ちるちる案件」みたいに使われる時は、「公式にはBLじゃないけど、BLファンが“BL的読解”で盛り上がっている作品」っていうニュアンスを含んでいたりします。
『光が死んだ夏』は、まさにこの代表例と言える作品かもしれませんね。
レビューサイトでのBL談義とカップリング
『光が死んだ夏』は、KADOKAWAの「ヤングエースUP」で連載されていて、公式ジャンルは青年誌向けの「ホラー、怪奇」「ミステリー」です。
それにも関わらず話題になるのは、男性同士の親密な絆を描く「ブロマンス」作品として、多くのBLファンに刺さっているからなんです。
ちなみに、作者のモクモクれん先生はSNS上で、本作を「BLではなくクィア作品である」とはっきり言及しています。性的な接触や濡れ場は一切ないので、甘い話を期待する人には向かないかもしれません。
一方で、ファンの間では「左右(受け攻め)」の議論もされています。 サイトの作品紹介では(仮)表記ながら「光が攻め、佳紀が受け」となっているようですが、ファンからは「私は 佳紀×光 派です」といった声も上がっており、解釈は人それぞれみたいです。
サイトでの評価や似ている作品は?
レビューを見ると、本作は「神評価」を付ける人がいるほど高く評価されています。
レビューでは「甘いお話ではありません」と前置きしつつも、ホラーとしての怖さの描写、ストーリー展開、キャラクターの繊細な心理描写がすごく褒められています。「グイグイ引っ張られる不思議な魅力を孕む作品」と評されていて、BLという枠を超えた「一つの作品」としての面白さが評価されているようです。
他作品との類似性については、レビュー内で「個人的には寄生獣+座敷女+ほんのりBLみたいなイメージ」という感想が見られました。 悩みにある『サマータイムレンダ』との類似性は、閉鎖的な集落、土着の怪異、幼馴染との再会といった要素が共通しているため指摘されることがありますが、盗作(パクリ)といったネガティブな指摘は見られず、むしろその独自の世界観が支持されています。
作者モクモクれん先生とpixiv版
『光が死んだ夏』の作者は、モクモクれん先生です。
モクモクれん先生は、本作が商業連載デビュー作となる新進気鋭の作家さんです。
レビューにも「何年も前にpixivで見てからめっっっっっちゃ好きな作品」とあるように、元々はpixivやTwitter(現X)で公開されていた作品がバズり、編集部から声がかかって連載に至った経緯があります。
ちなみに、このストーリーのアイディア自体は、モクモクれん先生が高校生の時に思いついたものだそうで、それが何年も経て単行本になったのは不思議な気分だとインタビューで語っています。
気になった方は、『光が死んだ夏』の公式サイトで最新情報をチェックしてみるのもいいと思いますよ。
『光が死んだ夏』と「ちるちる」で語られる謎
『光が死んだ夏』は、「ブロマンス」的な要素だけでなく、そのミステリアスなストーリーが深く考察されています。ここでは、物語の核心的な謎について解説します。
物語の核心!光の正体は?
本作の最大の謎は、主人公・よしきの幼馴染である「光(ひかる)」の正体です。
物語は、よしきが「光はもうおらんのや…」と確信するところから始まります。ある日山で行方不明になり、1週間後に帰ってきた光は、中身が別の「ナニカ」にすり替わっていました。
よしきは、その正体が光ではないと知りながらも、「偽物でも…」と、一緒にいたいと願います。
この「ナニカ」の正体について、レビュー(6巻時点)では、「ノウヌキ様」ではないかという考察がありました。 しかし、6巻で登場人物の田中による解説が入り、ヒカルの中のモノは「”ノウヌキ様として扱われ出した『異常な存在』”」である可能性が語られています。人間が理解できないものを「ノウヌキ様」という型に嵌めただけで、その本質はまだ謎に包まれています。
作品で使われる方言はどこ?
『光が死んだ夏』のもう一つの特徴は、キャラクターたちが使う独特の方言です。
この方言について、作者のモクモクれん先生はインタビューで「方言は三重弁を参考にしています」と回答しています。
ただし、「合っている自信は全くないです」とも語っており、特定の地域を完全に再現したものではないようです。レビューでは「関西弁」と捉えている読者もいました。
2024年5月にはアニメ化も発表されていて、ファンからは「アニメ化は歓迎するけど方言が心配…」という声も上がっています。あの独特な夏の空気感と方言が、アニメでどう表現されるのか楽しみですね。こうしたBLファンからの熱い視線については、BLレビューサイトの「ちるちる」でも多くの議論が見られます。
『光が死んだ夏』と「ちるちる」の疑問まとめ
質問(Q); 「光が死んだ夏 ちるちる」の「ちるちる」って何ですか?
回答(A); BL(ボーイズラブ)専門のレビューサイト「ちるちる(Chil-Chil)」の略称です。また、そこから転じて「BL的読解で盛り上がる作品」を指すネットスラングとしても使われています。
質問(Q); 『光が死んだ夏』はBL作品なんですか?
回答(A); いいえ、公式のジャンルはホラー・ミステリー(青年誌掲載)です。作者のモクモクれん先生もSNSで「BLではなくクィア作品」と明言しています。ただし、男性同士の親密な絆(ブロマンス)としてBLファンにも高く評価されています。
質問(Q); レビューサイトでは「受け攻め」は決まっていますか?
回答(A); 公式には決まっていません。ちるちるのサイト上では(仮)として「光が攻め、佳紀が受け」と表記されていることがありますが、掲示板では「佳紀×光 派」という声もあり、ファンの間で解釈が分かれています。
質問(Q); 光の正体は何ですか?
回答(A); 山で死んだ光本人に成り代わった「ナニカ」です。当初は「ノウヌキ様」という土着の怪異かと思われていましたが、6巻の展開で、それとも違う「異常な存在」である可能性が示唆されています。
質問(Q); 作品で使われている方言はどこですか?
回答(A); 作者のモクモクれん先生によると、「三重弁」を参考にしているそうですが、特定の地域を完璧に再現したものではないとのことです。
質問(Q); 作者のモクモクれん先生はどんな人ですか?
回答(A); 本作が商業デビュー作の新進気鋭の作家です。元々はpixivやTwitterで公開していた作品が人気を博し、連載につながりました。
この記事では、レビューサイトでの本作の扱いや、ファンの間での議論、そして作品の基本的な謎について解説しました。
公式ジャンルはホラーでも、読者がそこに深い絆や関係性を見出して「BL的」に楽しむ。そんな現代的な読まれ方をしているのが、この作品の面白いところですよね。
ホラーとしても、ブロマンスとしても、非常にクオリティの高い作品ですので、ぜひこの独特な世界観に触れてみてください。最後までお読みいただき、ありがとうございました!



