『陰の実力者になりたくて!』、面白いですよね。シドのあの独特なムーブ、クセになります。でも、アニメ1期を見ていて、「あれ、シェリー・バーネットって今後どうなるの?」って気になった人、けっこう多いんじゃないでしょうか。
なにしろ、あのアニメ最終話のラストシーン……。明るくてちょっと天然だったシェリーが、暗い部屋でシャドウの写真に刃物を突き立てる姿は、なかなか衝撃的でした。
原作を読んでいても、シェリーは学園を去ってからしばらく登場しないので、「原作ではどうなってるの?」、「もしかして、あのまま敵になっちゃう?」、「ラスボス化?」なんて心配する声もよく聞きます。
この記事では、そんな『陰の実力者になりたくて』のキーパーソン、シェリー・バーネットの「その後」について、原作の展開やアニメの情報を整理しながら、彼女がどうなっていくのかを一緒に見ていきたいと思います。
彼女がたどり着く未来は救いのあるものなのか、それとも…。シェリーのことが気になっている人は、ぜひ読んでみてください。
- シェリーの「その後」の動向
- 「やらなきゃいけないこと」の考察
- シャドウへの復讐と闇落ちの可能性
- シェリーに救いがあるのか?
シェリー・バーネットの今後は? アニメ最終話の衝撃
まず、みんなが一番気になっているのが、あのアニメ1期の最終話(第20話)の最後に追加されたシーンですよね。あれはアニメオリジナル(アニオリ)の描写です。
原作小説や漫画では、シェリーはシドに別れを告げて学術都市ラワガスへ留学に旅立つところで、一旦物語から退場します。その後の様子は、原作の最新刊(書籍版6巻)時点でも具体的には描かれていません。
だからこそ、あのアニオリシーンは強烈でした。
「やらなきゃいけないこと」とは?
シェリーは学園を去る時、シドに「やらなきゃいけないことができた」と告げます。この「やらなきゃいけないこと」こそが、彼女の今後の行動の核になります。
結論から言うと、これは「養父ルスランを殺したシャドウへの復讐」だと考えるのが自然です。
シェリーは、養父ルスランが学園テロの首謀者であり、さらに自分の実母ルクレイアを殺した真犯人であるという残酷な真実を何も知りません。
彼女が目撃したのは、ただ「優しい養父が、シャドウという謎の人物に殺された」という事実だけです。唯一の家族だった養父を目の前で殺されたのですから、その犯人であるシャドウに憎しみを抱き、復讐を決意するのは当然の流れと言えます。
彼女は自分の才能、つまり「王国随一の頭脳」を使い、アーティファクトの研究をさらに進めることで、シャドウに対抗する力を得ようとしているのでしょう。
『陰の実力者になりたくて』シェリーの再登場はいつ?
「じゃあ、シェリーはいつ再登場するの?」という点ですが、これは『陰の実力者になりたくて』の読者や視聴者にとってもどかしい部分です。
原作小説でも再登場はまだ
前述の通り、シェリーは学園テロ事件の後に学術都市ラワガスへ留学して以降、原作小説(2023年10月発売の第6巻時点)でも再登場していません。
物語の舞台が無法都市やオリアナ王国へと移っていくため、シェリーがいる学術都市ラワガスとは別の場所で話が進んでいきます。彼女が今どこで何をしているのか、詳細は不明のままです。
アニメ2期や劇場版での登場は?
アニメ2期『陰の実力者になりたくて! 2nd season』は、原作小説の3巻(無法都市編)と4巻(偽札編・オリアナ王国編)の内容を描きました。この範囲にはシェリーが登場する場面はないため、アニメ2期でもシェリーの本格的な再登場はありませんでした。
また、制作が決定している『劇場版 陰の実力者になりたくて! 残響編』がどのエピソードを描くかにもよりますが、原作の流れを汲むのであれば、シェリーの登場可能性は低いかもしれません。
ただ、1期の最後のように、アニオリで彼女の現在の様子が少しだけ描かれる…といった可能性はゼロではないですね。
シェリーは闇落ちして敵になる?ラスボスの可能性は?
シェリーがシャドウ(シド)やシャドウガーデンと敵対する存在になる可能性は、残念ながらかなり高いと言わざるを得ません。
シャドウへの強烈な憎しみ
シェリーにとって、シャドウは「唯一の家族(養父)を殺した仇」です。彼女はシャドウガーデンやディアボロス教団に関する世界の裏の事情を全く知りません。彼女の視点では、シャドウはただの冷酷な人殺しに映っています。
この強烈な復讐心を持ったまま、彼女が「王国随一の頭脳」でアーティファクトの研究を進めたらどうなるでしょうか?
ディアボロス教団に利用される危険性
もっとも懸念されるのが、シェリーがディアボロス教団に取り込まれる(利用される)可能性です。
シェリーの母ルクレイアの研究や、養父ルスラン(元ラウンズ)も教団と深いつながりがありました。シェリーの持つアーティファクトの知識と才能は、教団にとって非常に魅力的です。
もし教団が「シャドウガーデンは我々の共通の敵だ」とシェリーに接触してきたら、彼女は真実を知らないがゆえに協力してしまう危険性があります。そうなれば、彼女は知らず知らずのうちに、実母の仇である教団のために動くことになってしまいます。
ラスボスになる可能性は?
「シェリーがラスボスになる」という考察もありますが、これはどうでしょうか。
彼女が開発したアーティファクトがラスボス級の脅威となる可能性はありますが、シェリー自身が物語の最終的な黒幕(ラスボス)になるとは考えにくい、というのが個人的な見解です。
むしろ、ディアボロス教団に利用される「悲劇の敵幹部」や「最後の砦を守るボス」のような立ち位置で、シャドウ(シド)の前に立ちはだかる展開のほうが、『陰の実力者になりたくて』の作風には合っている気がします。
シェリーに救いはある?幸せになる未来を考察
こんなにも不幸なすれ違いの中にいるシェリーですが、彼女に救いや幸せになる未来はあるのでしょうか?
鍵は「真実」を知ること
シェリーが救われる道筋があるとすれば、それは「真実を知ること」以外にないでしょう。
- 養父ルスランが、実母ルクレイアを殺した犯人であること。
- 養父がディアボロス教団の一員(ラウンズ)で、学園テロの首謀者だったこと。
- シャドウ(シャドウガーデン)が、そのディアボロス教団と戦っていること。
これらの真実を知った時、彼女のシャドウへの憎しみは消えるはずです。しかし、同時に「信じていた養父が実母の仇だった」という、あまりにも過酷な真実を受け入れなければなりません。
真実を知ったショックで、彼女が生きる気力そのものを失ってしまう可能性も懸念されます。
シャドウ=シドだと気づく日は来るか?
もう一つの大きなポイントが、「シャドウの正体がシド・カゲノーだと気づくか?」という点です。
現在のところ、シェリーがシャドウの正体を疑っている描写は一切ありません。彼女にとってシドは、初めてできた大切な友達であり、淡い恋心の相手です。
もし、シャドウへの復讐を果たそうとした瞬間に、その正体がシドだったと知ってしまったら…。あるいは、全ての真実を知って絶望している時に、シドが助けに来てくれたら…。
どちらにせよ、彼女の精神が持ちこたえられるか心配になるほどの、壮絶な展開が予想されます。
シェリーの救済ルートは?
ファンの間では、「真実を知った後、シャドウガーデンに入り、その頭脳を教団との戦いに使う」という救済ルートがよく考察されています。
彼女のアーティファクトの知識は、シャドウガーデンにとっても大きな力になるはずです。実母の仇である教団を倒すという新しい目的を見つけることができれば、それが彼女の救いになるかもしれません。
ただ、そのためには、シャドウ(シド)が彼女の誤解を解き、絶望から救い出すという、非常にデリケートなプロセスが必要です。あのシドがそれをうまくやれるのか…(笑)。
ぜひ、TVアニメ「陰の実力者になりたくて!」公式サイトなどでシェリーの登場シーンを見返しながら、彼女の未来を想像してみるのも面白いかもしれませんね。
『陰の実力者になりたくて』シェリー関連のQ&A
最後に、『陰の実力者になりたくて』のシェリーに関する、よくある質問をまとめます。
Q1.シェリーはシャドウの正体がシドだと気づいてる?
A.気づいていません。
シェリーはシャドウを「養父の仇」として憎んでおり、シドを「大切な友達」として好意を抱いています。この二人が同一人物だとは夢にも思っていません。この壮大なすれ違いが、物語の重要なポイントです。
Q2.アニメ最終話の闇落ちシーンはアニオリ?
A.はい、アニメオリジナル(アニオリ)のシーンです。
原作では、シェリーが留学に旅立つところで出番はいったん終了します。あの直接的な復讐心の描写は、アニメ制作陣による「彼女の未来」の解釈が加えられたものと言えます。
Q3.シェリーは今後、原作で再登場しますか?
A.原作小説第6巻(2023年10月刊行)時点では、まだ再登場していません。
多くのファンが彼女の再登場を待っています。学術都市ラワガスが舞台になるか、あるいは彼女が開発したアーティファクトが物語に関わってくるタイミングで、再登場するのではないかと予想されています。
まとめ:『陰の実力者になりたくて』シェリーの今後は「すれ違い」が鍵
今回は、『陰の実力者になりたくて』のシェリー・バーネットの今後について見てきました。
アニメ1期のあの衝撃的なラストから、彼女の「闇落ち」や「敵対」を心配する声が多いですが、今のところ原作でも再登場はしておらず、その動向は謎に包まれたままです。
彼女の物語の核心は、「シャドウ(シド)への誤解」と「養父と実母に関する残酷な真実」という、二重のすれ違いにあります。
このすれ違いが解消された時、彼女は絶望の淵に立たされるでしょう。そこから彼女がどう立ち直り、どんな未来を選ぶのか。そして、シャドウ(シド)がどう関わるのか。シェリーの再登場は、間違いなく物語の大きな転機になるはずです。
彼女の動向は、KADOKAWAの公式サイトで『陰の実力者になりたくて』の原作小説を追いかけながら、気長に待ちたいところですね。
この記事を読んで、『陰の実力者になりたくて』やシェリーの今後について、あなたはどう思ったでしょうか? よろしければ、あなたの考察や感想もぜひコメントで教えてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



