『タコピーの原罪』を読んで、雲母坂まりなというキャラクターに衝撃を受けた人は多いですよね。最初はただのひどいいじめっ子に見えますが、物語を読み進めると彼女が抱える深い闇や家庭の事情が見えてきて、なんとも言えない気持ちになります。


この記事では、まりながなぜしずかちゃんをいじめなければならなかったのか、その驚きの理由から、作中で描かれる彼女の壮絶な人生、そして衝撃のラストまで、まりなの全てを徹底解説していきます。彼女の本当の姿を知れば、作品の見方がガラッと変わるかもしれませんよ!
- まりながいじめる理由は複雑な家庭環境にあったこと
- 作中で一度死亡するが、タイムリープで運命が変わること
- 最終的にしずかと和解し、友人関係になること
- アニメ版の声優は小原好美さんであること
『タコピーの原罪』まりなの心に隠された闇
なぜしずかちゃんをいじめるの?その理由と家庭環境
『タコピーの原罪』に登場する雲母坂まりなは、主人公しずかちゃんのクラスメイトで、物語の序盤では典型的ないじめっ子として描かれています。しかし、彼女がしずかちゃんに執拗な攻撃を繰り返すのには、彼女自身の劣悪な家庭環境が深く関係しています。
まりなの父親は水商売の女性(おそらくしずかちゃんの母親)に入れ込み、家庭を顧みなくなりました。これが原因で母親は精神的に不安定になり、まりなに対して暴力を振るうようになります。まりなは母親の機嫌を損ねないよう、「味方になってくれるいい子」を演じ続けるしかありませんでした。


まりなは、家庭崩壊の原因を「しずかの母親」にあるとみなし、その憎しみを娘であるしずかちゃんにぶつけていたのです。小学生とは思えない「寄生虫」「アバズレの娘」といった暴言は、父親が母親に対して使っていた言葉の模倣でした。このように、まりなのいじめは、壊れていく家庭への怒りと、母親からの虐待という二重の苦しみから生まれた、歪んだSOSだったのかもしれませんね。
物語の衝撃的な展開!まりなは死亡した?
物語は第4話で衝撃的な展開を迎えます。しずかちゃんへの暴力を止めようとしたタコピーが、あろうことかハッピー道具の「ハッピーカメラ」でまりなを撲殺してしまうのです。
この事件は、物語の大きな転換点となります。タイムリープ能力を持つハッピーカメラも壊れてしまい、タコピーは過去に戻ってまりなを生き返らせることができなくなりました。まりなの死は、タコピーにとって最初の「罪」となり、物語はさらに深刻な方向へと進んでいきます。


まりなを失ったタコピーは、彼女に変身して生存を偽装しますが、やがて遺体が発見され、事件が公になります。この一度目の「死」は確定的なものとして描かれ、読者に大きな衝撃を与えました。しかし、『タコピーの原罪』の物語は、単純な一本道では終わらないのです。
高校生になった彼女と母親の歪んだ関係
物語が進むと、2022年の世界線で高校生になったまりなが登場します。実は、タコピーが地球で最初に出会ったのは、小学生のしずかちゃんではなく、この高校生のまりなだったのです。
この時間軸でも、まりなの家庭環境は改善していません。母親はアルコール依存症のようになり、まりなへの虐待はさらにエスカレート。まりなの頬には、母親につけられた痛々しい傷跡が残っています。それでも彼女は「幸せなお母さんになりたい」と夢を語りますが、それは母親を元に戻したいという悲痛な願いの裏返しでした。
しかし、同級生の東くんとの恋愛も、転校してきたしずかちゃんの登場によって破綻。絶望したまりなは、激昂した母親と揉み合いの末、逆に母親を殺害してしまいます。「あのときしずかを殺しておけばよかった」という彼女の言葉を聞いたタコピーは、まりなを救うために2016年の過去へ飛ぶことを決意したのでした。このまりなの悲劇的な人生こそが、物語全体の「原罪」の始まりだったのです。
『タコピーの原罪』まりなの魅力と物語の結末
彼女は本当に生きてる?物語の最後の姿
結論から言うと、物語の最後でまりなは生きています。
全ての記憶を取り戻したタコピーは、自らの命と引き換えに最後のタイムリープを行います。その結果、世界は再構築され、まりながタコピーに撲殺される未来も、母親を殺害する未来も回避されました。


タイムリープ後の世界でも、まりなの家庭環境や頬の傷は変わっていません。しかし、決定的な違いが生まれます。しずかが描いたタコピーの落書きを見た瞬間、二人は理由もわからず涙を流し、これをきっかけに和解します。数年後、高校生になった二人は、お互いの家庭環境について軽口を叩き合えるほどの友人になっていました。全てが解決したわけではありませんが、孤独だった二人が何でも話せる友人を得たという意味で、これは間違いなくハッピーな結末と言えるでしょう。
まりな役の声優は誰?かわいい声の主を紹介
雲母坂まりなの声を担当しているのは、実力派の声優さんです。アニメ版とボイスコミック版でキャストが異なります。
アニメ版のまりな役は、小原好美(こはら このみ)さんが務めています。小原さんは『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』の藤原千花役や、『魔法陣グルグル』のククリ役などで知られ、可愛らしい役から複雑なキャラクターまで幅広く演じ分ける実力派です。まりなの持つ二面性を見事に表現しており、ファンからの期待も高いですね。
一方で、ボイスコミック版では黒木ほの香(くろき ほのか)さんが担当していました。こちらもまりなの持つ独特の雰囲気を的確に捉えた演技で、作品の世界観を深めています。どちらのまりなも魅力的ですので、ぜひ聴き比べてみてください。
小原さんはまりなを演じるにあたり、「彼女のことを知れば知るほど、色んな感情が溢れてきて、その一つひとつの思いを大切に抱えながら演じています」とコメントしており、キャラクターへの深い理解が伺えます。
質問(Q);
タコピーの原罪で、まりなちゃんがしずかちゃんをいじめていたのはなぜですか?
回答(A);
まりなの父親がしずかちゃんの母親と思われる女性と不倫関係になり、家庭が崩壊したためです。その怒りと憎しみを、まりなはしずかちゃん本人にぶつけていました。
質問(Q);
タコピーの原罪で、まりなちゃんは物語の途中で死んでしまうのですか?
回答(A);
はい、物語の第4話で一度タコピーによって撲殺されてしまいます。しかし、これは物語の一つの時間軸での出来事であり、最終的にはタイムリープによってその運命は回避されます。
質問(Q);
高校生になったまりなちゃんはどうなりましたか?
回答(A);
タコピーが最初に出会った2022年の世界線では、母親からの虐待が悪化し、最終的には口論の末に母親を殺害してしまうという悲劇的な結末を迎えます。
質問(Q);
タコピーの原罪の最後、まりなちゃんとしずかちゃんの関係はどうなりましたか?
回答(A);
タコピーの最後のタイムリープによって再構築された世界では、二人はお互いの苦しみを理解し合い和解します。最終的には、互いの家庭環境を軽口で言い合える親友と呼べる関係になりました。
質問(Q);
雲母坂まりなの声を担当している声優は誰ですか?
回答(A);
アニメ版の声優は小原好美さんです。また、コミックス発売を記念したボイスコミック版では黒木ほの香さんが担当していました。
この記事を通じて、雲母坂まりなというキャラクターの複雑さと物語の奥深さを感じていただけたでしょうか。単なるいじめっ子という一面だけでは語れない彼女の苦悩や葛藤を知ると、作品の見え方が大きく変わりますよね。最終的にしずかと友人になれたラストは、多くの困難があったからこそ、より心に響くものがありました。彼女たちの物語の全貌は、ぜひ原作漫画やアニメでじっくりと味わってみてください。原作漫画はebookjapanで、アニメはABEMAなどで見ることができますよ。最後までお読みいただき、ありがとうございました!