日本新記録となる1分59秒93を出した久保凛選手。「彼女はパリオリンピックに出られるの?」という疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
この記事のでは、久保凛選手のパリオリンピック出場について、また日本選手権での活躍と日本新記録を樹立したレースについて解説します。
この記事のポイント
- 久保凛選手はパリオリンピックに出場できるのか?
- パリオリンピックの出場資格と参加標準記録
- 久保凛選手が日本選手権で優勝し、その後日本新記録を樹立したこと
- 久保凛選手の今後の活躍が期待されていること
久保凛選手、パリオリンピック出場は叶うのか?
日本選手権優勝も、パリオリンピック出場権獲得ならず
2023年6月30日、新潟で行われた日本選手権の女子800m決勝で、久保凛選手は初出場ながら見事優勝を飾りました。
しかし、この大会はパリオリンピックの代表選考会を兼ねており、久保選手は派遣標準記録に届かず、パリ五輪出場権の獲得には至りませんでした。
パリオリンピック出場資格と参加標準記録
オリンピックの出場資格を得るためには、まず参加標準記録を突破する必要があります。
参加標準記録は国際陸上競技連盟(WA)が定めており、種目ごとに設定されています。
女子800mの参加標準記録は1分59秒30であり、久保選手は日本選手権ではこの記録を突破できませんでした。
優勝しても出場できない理由とは?
陸上800mのパリオリンピック参加標準記録は1分59秒30で、これは男女共通の基準です。現状、日本人女性選手はこの記録を突破した選手はいませんが、選考会においてもこの参加標準記録は重要な基準として用いられます。
ただし、オリンピック出場枠は参加標準記録を突破した選手のみで満たされるわけではありません。出場枠の半分は参加標準記録を突破することで得られますが、残りの半分は世界ランキングによって決まります。
つまり、参加標準記録を突破できなくても、世界ランキングで上位に入ればオリンピック出場権を獲得できる可能性があります。
日本陸上競技連盟は、パリオリンピックの選考基準を以下のように定めています。
- 参加標準記録突破者: 参加標準記録(1分59秒30)を突破した選手の中から、日本選手権で上位に入った選手が選出される。
- 世界ランキング上位者: 参加標準記録を突破していない選手も含めた世界ランキングで、上位に入った選手が選出される。
選考基準の詳細については、日本陸上競技連盟の公式サイトをご確認ください。
参考資料:
- 公益財団法人日本陸上競技連盟 パリ2024オリンピック競技大会 トラック&フィールド 日本代表選手選考要項: https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202306/14_131434.pdf
久保凛、次なる目標はロサンゼルス五輪?
日本新記録樹立!800mで1分59秒93をマーク
しかし、久保選手は2023年7月15日に行われた長距離強化記録会で、日本新記録となる1分59秒93をマークしました。
これは日本女子初の2分切りであり、従来の記録を19年ぶりに更新する快挙です。
パリオリンピック出場は叶いませんでしたが、久保選手の今後の活躍に期待が高まります。
現在の記録保持者一覧
順位 | 選手名 | 記録 | 日付 |
---|---|---|---|
1 | 久保凛 | 1分59秒93 | 2024年7月15日 |
2 | 杉森美保 | 2分00秒45 | 2005年6月10日 |
3 | 田中希実 | 2分02秒36 | 2021年9月20日 |
4 | 川田朱夏 | 2分02秒80 | 2023年6月10日 |
5 | 陣内綾子 | 2分03秒00 | 2005年6月10日 |
世界で活躍する選手になるという目標
久保凛選手は、日本選手権での優勝インタビューで、「世界で活躍する選手になる」という目標を語っています。
この目標は、彼女が日本記録を更新し、さらなる高みを目指す原動力となっています。
次の五輪での活躍に期待
久保選手はパリオリンピック出場は叶いませんでしたが、2028年のロサンゼルスオリンピックでの活躍が期待されています。
16歳という若さで日本記録を樹立した彼女には、まだまだ成長の余地があり、今後のさらなる飛躍が期待されます。
久保凛選手、パリオリンピック出場は叶わずも、日本新記録を樹立!今後の活躍に期待:まとめ
まとめます。
- 久保凛選手は2023年の日本選手権女子800mで優勝した。
- 久保凛選手はパリオリンピックの参加標準記録を突破できなかった。
- 久保凛選手は女子800mで日本新記録を樹立した。
- 久保凛選手は2028年のロサンゼルスオリンピックでの活躍が期待されている。
久保凛選手の今後の活躍に期待が高まります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。