「寝技師」の異名を持ち、巴投げを得意とする女子柔道家をご存知でしょうか?
彼女は、30歳で世界選手権3連覇という偉業を成し遂げた遅咲きの女王、角田夏実選手です。
型破りな柔道スタイルで世界を驚かせた彼女の強さの秘密は、一体どこにあるのでしょうか?
この記事では、角田選手の得意技や、彼女が歩んできた柔道人生について迫ります。
幼少期から柔道に打ち込みながらも、決して順風満帆とは言えなかった角田選手。
彼女がどのようにして才能を開花させ、世界で勝利を収めるまでに至ったのか、その軌跡を辿ってみましょう。
この記事のポイント
角田夏実の得意技「巴投げ」とは?
世界を驚かせた異色の柔道スタイル
角田夏実選手は、「寝技師」の異名を持つほど寝技を得意とする選手です。
これは、日本の柔道界では珍しいスタイルです。
なぜなら、日本の柔道は伝統的に立ち技を重視する傾向があり、寝技を得意とする選手は比較的少ないからです。
角田選手は、この異色のスタイルで世界を驚かせてきました。
世界選手権では、寝技と巴投げを組み合わせた独自の戦法で、3連覇を達成しています。
彼女の柔道は、日本柔道の新たな可能性を示すものとして、国内外から注目を集めています。
必殺「巴投げ」の秘密
角田選手の代名詞とも言えるのが、「巴投げ」です。
巴投げは、相手を背負い投げのように持ち上げ、回転させて投げる技です。
角田選手は、この巴投げを両足で仕掛けるという、独特の技術を持っています。
両足で仕掛けることで、相手の動きを封じ、巴投げを決めやすくしています。
また、巴投げは、相手が予想しにくいタイミングで仕掛けることができるため、非常に効果的な技となっています。
角田夏実の遅咲きの柔道人生
寝技との連携で勝利を掴む
角田選手は、巴投げだけでなく、寝技も非常に得意としています。
巴投げで相手を倒した後、すかさず寝技に持ち込み、関節技や絞め技で一本勝ちを狙います。
寝技は、スタミナや技術が必要なため、習得が難しいとされています。
しかし、角田選手は、大学時代から柔術やサンボなど、寝技主体の格闘技を練習に取り入れることで、寝技の技術を磨いてきました。
巴投げと寝技の連携は、角田選手の大きな強みとなっています。
相手は、巴投げを警戒しながらも、寝技に持ち込まれることを恐れるため、守備に徹せざるを得なくなります。
このことが、角田選手の勝利に繋がっているのです。
柔道センスがないと悩む日々
角田選手は、自身のことを「元々そんなにセンスがあるわけではない」と語っています。
大学時代には、自分の柔道スタイルに自信が持てず、伸び悩んでいた時期もあったようです。
しかし、そんな角田選手を変えたのが、東京学芸大学での出会いでした。
当時の指導者は、角田選手の個性を尊重し、寝技や関節技を得意とする彼女のスタイルを否定しませんでした。
この経験が、角田選手の柔道人生を大きく変えることになります。
角田夏実の得意技「巴投げ」と寝技の秘密に迫る!世界を驚かせた異色の柔道スタイル:まとめ
まとめます。
- 「寝技師」と呼ばれるほど寝技を得意とする異色の柔道スタイル
- 必殺技の「巴投げ」は両足で仕掛ける独自の技術
- 巴投げと寝技の連携で相手を翻弄する
- 大学時代は柔道センスがないと悩んでいた
- 努力を重ねて世界選手権3連覇を達成した遅咲きの柔道家
この記事では、角田選手の得意技と柔道人生についてご紹介しました。この記事が、少しでも彼女の強さの秘密を理解するお役に立てれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。