日本女子中距離界に現れた超新星、久保凛選手。高校2年生にして19年ぶりの日本新記録を樹立し、日本人女子初の「1分台」という歴史的な扉を開けました。
その圧倒的な強さから、「久保凛選手はパリオリンピックに出られるの?」と期待を寄せた方も多かったことでしょう。
当サイトでは、日本陸上競技連盟(JAAF)の選考要項と公式記録、ワールドランキングの推移を独自に調査・分析しました。結論から申し上げますと、久保凛選手は2024年パリオリンピックには出場できません。
この記事では、なぜ日本新記録を出してもパリ五輪に間に合わなかったのか、その「明確な理由」をルールとデータに基づいて解説します。また、彼女が成し遂げた記録の凄さと、次なる世界大会への可能性についてレポートします。
この記事の独自調査ポイント
- パリ五輪に出られない「期限」と「タイム」の2つの壁を分析
- 19年ぶりの快挙!日本記録更新のデータを徹底比較
- 2025年東京世界陸上と2028年ロス五輪への可能性を予測
調査結果:久保凛選手はパリオリンピックに出場できない
結論として、久保凛選手はパリオリンピックの代表には選出されませんでした。日本選手権で優勝し、その後日本新記録を樹立したにもかかわらず、なぜ選ばれなかったのでしょうか。
当サイトで選考ルールと時系列を照らし合わせた結果、以下の2つの理由が判明しました。
理由1:選考期間の「壁」
パリオリンピックの陸上競技には、厳格な「参加標準記録有効期間」が設けられています。
| 選考要素 | 期限・詳細 | 久保選手の結果 |
|---|---|---|
| 有効期間 | 2023年7月1日 ~ 2024年6月30日 | 期間内に標準記録を突破できず |
| 日本選手権 | 2024年6月27日 ~ 30日 | 優勝(記録 2:03.13) |
| 日本新記録 | 2024年7月15日 | 記録 1:59.93(期間外) |
日本選手権(6月30日決勝)での優勝は素晴らしい快挙でしたが、この時点でのタイムは2分03秒13でした。
その後、7月15日の奈良県長距離記録会で衝撃の日本新記録「1分59秒93」を叩き出しましたが、これは残念ながらパリ五輪の選考期間(6月30日まで)が終了したあとの記録だったのです。
理由2:参加標準記録の「壁」
もう一つの理由は、タイムそのものの基準です。オリンピックは「参加標準記録」を突破するか、「ワールドランキング」で上位に入る必要があります。
* パリ五輪 参加標準記録(女子800m): 1分59秒30
* 久保選手の日本新記録: 1分59秒93
実は、日本新記録である1分59秒93でさえも、パリ五輪の参加標準記録には0.63秒届いていません。
世界への扉がいかに重く、高い壁であるかが分かります。選考期間内かつ、標準記録を突破するという2つの条件を満たすことができなかったため、今回は出場が叶いませんでした。
データで見る凄さ:19年ぶりの日本新記録樹立
パリ五輪には届きませんでしたが、久保凛選手が2024年7月15日に成し遂げた記録は、日本陸上界にとって歴史的な快挙です。
当サイトで過去の歴代記録を調査し、今回の記録がいかに突出しているかを比較しました。
歴代日本記録との比較
従来の日本記録は、2005年に杉森美保選手が記録したものでした。久保選手はこれを19年ぶりに更新し、日本人女子として初めて「1分台」の世界に突入しました。
女子800m 日本歴代記録(2024年7月時点)
| 順位 | 選手名 | 記録 | 樹立日 |
|---|---|---|---|
| 1 | 久保 凛 | 1:59.93 | 2024年7月15日 |
| 2 | 杉森 美保 | 2:00.45 | 2005年6月5日 |
| 3 | 田中 希実 | 2:02.36 | 2021年9月20日 |
| 4 | 川田 朱夏 | 2:02.80 | 2023年6月10日 |
| 5 | 陣内 綾子 | 2:03.00 | 2005年6月5日 |
特筆すべきは、彼女がまだ高校2年生(16歳)であるという点です。
この記録は同時に、U20(20歳未満)日本記録、U18(18歳未満)日本記録、高校記録をも全て塗り替えるグランドスラムのような記録更新でした。
独自分析:2025年東京世界陸上、そしてロス五輪へ
パリ五輪出場はなりませんでしたが、久保凛選手の視線はすでに未来へ向けられています。
ここでは、今後の主要大会への出場可能性を独自に分析しました。
2025年 東京世界陸上へのロードマップ
来年、東京で開催される世界陸上競技選手権大会。ここでの活躍が現実的なターゲットとなります。
* 世界陸上 参加標準記録(予想): 1分59秒00前後
* 現在の久保選手との差: 約0.9秒
現在のベスト(1:59.93)からさらに約1秒の短縮が必要ですが、16歳という成長期を考慮すれば、十分に射程圏内と言えます。特に「地元開催」という舞台は、彼女にとって大きなモチベーションになるでしょう。
日本選手権の優勝インタビューでも、彼女は力強くこう語っています。
「世界で活躍する選手になる」
2028年 ロサンゼルスオリンピックでのメダル候補へ
4年後のロサンゼルスオリンピック開催時、久保凛選手は20歳を迎えます。
中距離ランナーとして心身ともに充実し始める年齢であり、今回の「パリを逃した経験」と「1分台の実績」が大きな武器になるはずです。
まとめ:久保凛選手はパリ五輪には出られないが、未来の日本のエースである
今回の調査結果をまとめます。
- 久保凛選手は選考期間内に標準記録を突破できず、パリ五輪には出場できない。
- 2024年7月15日に樹立した1分59秒93は、19年ぶりの日本新記録である。
- 日本人女子初の1分台突入は、間違いなく歴史的快挙。
- 今後は2025年東京世界陸上、2028年ロス五輪での活躍が確実視される。
パリでの勇姿は見られませんが、私たちは今、日本女子中距離界の歴史が変わる瞬間に立ち会っています。今後の久保凛選手の進化から目が離せません。

