「あれ、人気声優の中村悠一さんって色盲なの?」
そんなウワサを聞いて、気になって検索してみた、という方も多いんじゃないでしょうか。
いきなり結論からお伝えすると、中村悠一さんはご自身のYouTubeチャンネルなどで、ご自身が「色弱」であることを公言されています。
この記事では、「中村さんがいつ、どんな風に色弱について話していたのか」という事実関係から、「色盲と色弱の違い」、「中村さん以外の色弱の芸能人」といった、皆さんが気になっている疑問にまとめてお答えしていきます。
色覚の「多様性」について知る、良いきっかけになるかもしれませんよ。
- 中村悠一は「色盲」ではなく「色弱」
- YouTube「わしゃがなTV」で公言
- 色盲と色弱の基本的な違い
- 中村悠一以外の色弱の芸能人
中村悠一の色覚に関する基本情報
中村悠一は「色盲」ではなく「色弱」と公言
まず大事なことなので先に言っておくと、中村悠一さんは「色盲」ではなくて、ご自身で「色弱(しきじゃく)」であると話されています。
「色盲(しきもう)」と「色弱」は、かつて「色覚異常」と呼ばれていましたが、現在は色の見え方が多くの人と少し違う個性として「色覚特性」や「色覚多様性」という呼び方が増えています。
いつ公言した?YouTube「わしゃがなTV」が発端
中村悠一さんがご自身の色弱について話したのは、主に自身のYouTubeチャンネル「わしゃがなTV」でのことです。
相方のマフィア梶田さんと一緒にゲームをプレイする中で、色の判別が話題になったときに自然な形でカミングアウトされました。
特に有名なのは、爆弾解除ゲームで配線の色を聞かれ、「僕は色弱なんでわからないですけど」と話した場面で、これにより視聴者の間でも広く知られるようになりました。
どんな症状?ゲーム実況で見えた色の見え方
中村悠一さんが具体的にどのタイプの色弱なのかは明言されていませんが、「わしゃがなTV」の動画の中では、以下のような場面がありました。
- ゲーム内の配線の色の区別がつきにくい。
- 『名探偵コナン』のチョコエッグを開封する回で、フィギュアの白とピンクの区別がつきにくいと話していた。
- トレーディングカードのレアリティを示すキラキラの色が、他の人と違って見えたり分かりにくかったりする。
これらのエピソードから、特定の色(特に赤や緑、ピンクなど)の判別が少し難しいタイプと推測されます。
「色盲」と「色弱」はどう違うの?
色覚特性の基本:色盲と色弱(色覚異常)の違い
「色盲」と「色弱」は、どちらも色の見え方に関する特性ですが、意味が少し異なります。
最近では、「色盲」と「色弱」(色覚多様性)として、その人の見え方を尊重する考え方が広がっています。
- 色盲(しきもう):
特定の色の光を感じる細胞が機能していない状態。非常にまれなケースでは世界が白黒に見える「全色盲」もありますが、多くは赤・緑・青のいずれかが見えないタイプを指します。 - 色弱(しきじゃく):
色の光を感じる細胞の機能が少し弱い状態。色は見分けられますが、特定の色(特に赤と緑など)の区別がつきにくかったり、他の人と違う色合いに見えたりします。中村悠一さんが話しているのはこちらです。
色の見え方:区別しにくい色の組み合わせ例
色弱の中で、日本人に最も多いと言われるのが「赤緑色覚異常」というタイプです。
このタイプの方は、下記のような色の組み合わせの区別がつきにくいことがあると言われています。
- 赤 と 緑
- 赤 と 黒(暗い赤は黒っぽく見える)
- 緑 と 灰色 や 茶色
- ピンク と 灰色 や 水色
- 青 と 紫
これはあくまで一例で、人によって見え方は異なります。
日本人における割合:男性の20人に1人?
色覚特性は遺伝的な理由がほとんどで、日本人では男性の約20人に1人(約5%)、女性では約500人に1人(約0.2%)の割合でいると言われています。
ちなみに白人男性では約10人に1人とも言われています。中村悠一さんと同じような特性を持つ人は、実は私たちのすぐそばにいるということですね。
中村悠一と色弱:ゲームプレイでの影響は?
中村悠一が苦手と話すゲームジャンル
業界でも有名なゲーム好きである中村悠一さんですが、色弱のため苦手なゲームジャンルもあると話しています。
それが、『ぷよぷよ』のようなパズルゲームです。
色の違いで「ぷよ」を瞬時に見分ける必要があるため、判別が難しいと不利になってしまいます。
『Among Us』など色で困ったエピソード
世界的に流行した『Among Us(アモングアス)』も、色弱の人にとってはプレイしにくいゲームでした。
このゲームはプレイヤーがそれぞれ違う色のキャラクターとなり、「赤の人が怪しい!」のように色で呼び合うのが基本です。
そのため、色の区別がつきにくいと誰が誰だか分からなくなることがあり、中村さんもやりにくさについて言及していました。
ゲーム側の対策:色覚サポート機能とは
近年、ゲーム開発側でも色覚特性を持つ人たちへの配慮が進んでいます。
多くのゲームに「色覚サポート(カラーブラインドモード)」機能が搭載されるようになりました。
例えば、『スプラトゥーン』シリーズでは、敵と味方のインクの色を誰でも区別しやすい組み合わせ(青と黄色など)に固定できます。
『Among Us』もアップデートで、キャラクターに記号や名前を表示する設定が追加され、色に頼らず遊べるように改善されました。
色弱(色覚異常)を公言する中村悠一以外の芸能人
俳優やミュージシャン、お笑い芸人の事例
中村悠一さん以外にも、色覚特性(色弱)を公言している有名人は少なくありません。
- hydeさん(L'Arc〜en〜Ciel):
デザインの学校に通っていたが、色覚特性が理由でその道を諦めた過去を語っています。「紫をずっと青だと思っていた」という話もされていました。 - 小堺一機さん:
小堺さんも、デザイナーを目指していましたが色覚特性で断念し、芸能界に入ったそうです。 - 屋敷裕政さん(ニューヨーク):
テレビ番組で色弱であることを公言。「子供の頃、船乗りになれないと言われ絶望した」というエピソードを話していました。 - 生田竜聖さん(フジテレビアナウンサー):
ご自身のインスタグラムで色覚特性について公言しています。
なぜ公言する人が増えているのか?
中村悠一さんをはじめ公言する人が増えているのは、社会全体として「多様性」への理解が深まってきたからでしょう。
かつては「異常」や「障害」などネガティブな言葉で括られがちでしたが、今は「色覚特性」や「色覚多様性」という言葉の通り、個人の特性の一つという認識が広まっています。
影響力のある人がオープンに話すことで、同じ特性を持つ人々が勇気づけられ、社会全体の理解も進むという良い流れが生まれています。
中村悠一と色盲(色弱)に関するFAQ
Q.色盲と色弱の簡単な違いは?
A.ざっくり言うと、「色弱」は色の区別がつきにくい状態で、「色盲」は特定の色が全く見えない状態を指すことが多いです。
これは古い分け方でもあり、現在は「色覚特性」として個々の見え方を尊重する考え方が一般的です。中村悠一さんはご自身で「色弱」と表現されています。
Q.中村悠一はどのタイプの色弱?
A.ご本人が医学的な診断名を公表したことはありません。
ただ、YouTubeのエピソード(ピンクと白が分かりにくい等)から、最も多いと言われる赤緑系の色覚特性ではないかと推測されますが、あくまで推測です。
Q.他に色覚異常の芸能人は誰がいますか?
A.本文でも紹介したhydeさん(L'Arc〜en〜Ciel)、小堺一機さん、屋敷裕政さん(ニューヨーク)、生田竜聖アナウンサーなどが公言しています。海外ではFacebook創設者のマーク・ザッカーバーグ氏も赤緑色弱だと公言しており、Facebookのロゴが青いのは自身にも見やすい色だからという理由もあるそうです。
Q.中村悠一の出演作はどこで見られる?
A.中村さんは多くの人気作品に出演しています。
代表作の『呪術廻戦』(五条悟役)や『マクロスF』(早乙女アルト役)などは、「U-NEXT」や「dアニメストア」といった動画配信サービス(VOD)で見ることができます。
無料トライアル期間があるサービスも多いので、この機会にチェックしてみるのも良いでしょう。
まとめ:中村悠一の公言と色盲・色弱への理解
今回は「中村悠一 色盲」というキーワードをきっかけに、ご本人が「色弱」だと公言していることや、色覚特性の基本について解説しました。
中村悠一さんがご自身の特性をオープンに話すことで、「色弱」が特別なことではなく、男性なら20人に1人はいる身近な特性なのだと知るきっかけになった人も多いのではないでしょうか。
この記事が、色覚の「多様性」について考えるきっかけになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ちなみに、中村悠一さんが五条悟役で圧倒的な強さを見せている『呪術廻戦』は、動画配信サービスの「U-NEXT」で全話見放題で配信中です。色弱の特性を感じさせない圧巻の演技力も、ぜひ改めて確認してみてください!
